RKCラジオで「新・人間革命」 池田礼賛・公明党美化の小説 創価学会のメディア支配に警鐘を
聖教新聞紙上で連載されている「新・人間革命」
創価学会がマスコミの批判を封じこめる対策として、日常的に全国のメディアに学会本体や関連団体の出版物の広告を莫大な費用をかけて出していることが知られていますが、高知県内では高知放送のAMラジオ番組で池田大作著「新・人間革命」の朗読番組が放送されています。
この番組は4月から始まった「朗読 小説『新・人間革命』」(月曜から金曜まで週5回。5時から同10分)。朗読にBGMや効果音を交えラジオドラマ風に構成された番組です。同ラジオでは他にも「創価学会ワールド・ネットワーク」(土曜8時15分から20分)、「ミュージックギフト〜音楽・地球号」(創価学会提供、日曜17時30分〜18時)が放送されています。
「新・人間革命」は創価学会最高権力者の池田大作名誉会長が執筆した(ということになっている)、自らをモデルに自画自賛し、創価学会・公明党の活動を歪め美化する内容。聖教新聞に毎日連載され、学会員の選挙活動と個人崇拝の拠り所となっている“小説”です。
現在、連載中の内容を紹介すると(6月13日「聖教新聞」)、「学会が公明党を支援することも、議員が信仰に励むことも、本来、憲法に保障された権利」、「(憲法20条は)国は宗教に対して中立の立場をとり、宗教に介入してはならないことを示したものであり、宗教団体の政治活動を禁じたものでは決してない」、「創価学会と公明党の関係は、もともと憲法が禁ずる“政教一致”とは全く異なるもの」など偏向した特異な内容のオンパレード。学会員を選挙に駆り立てる学習文書そのものです。
1969年に社会問題化した「言論出版妨害事件」について「新・人間革命」は、被害者を創価学会と山本伸一(池田大作氏のこと)にすりかえ、創価学会・公明党が前進する上での「法難」(日蓮が鎌倉幕府から受けた弾圧にたとえた正義の戦いの意味)に仕立て上げ、反社会的な行動を合理化する驚くべき内容が書かれています。
高知放送ラジオ編成制作部では「『新・人間革命』の政治的な内容は承知している。この番組は東京の文化放送のネット番組で、不偏不党という放送基準に抵触しない形に原稿を考査してオンエアされることになっており、チェックは文化放送を信頼しているとしか言えない。問題になる箇所が出てくれば文化放送がチェックしてくれるはず」と歯切れの悪い回答が返ってきました。
このように特異な性格を持つ『新・人間革命』が連日公共の電波に乗り放送されていることは重大です。創価学会のマスメディア支配に警鐘を鳴らし、批判を強めていく必要があります。