2003年4月13日 高知民報


自民・公明らが空中回廊ゴリ押し 高知市議会

 3月27日に閉会した高知市議会3月定例会で、大きな争点となったのが、播磨屋橋とかるぽーとを結ぶ「土佐橋高架歩道橋」計画の是非でした。
 この計画は、かるぽーとの2階とはりまや橋公園を結ぶ約260メートルを、高さ6メートル、幅3・5から19メートルの空中回廊で結び、その下に観光バスターミナルを整備するというもので総事業費は約25億円。
 松尾徹人市長は、市民の強い反発を受け一時、「事業の見直しもある」というスタンスを示していましたが、平成15年度一般会計当初予算に、この計画の実施設計費など5500万円を計上し1年かけて「市民に理解を得るために検討する」という立場をとっています。
 24日の建設常任委員会では日本共産党の下本文雄議員が「経済効果を明らかにできず、利用人数すら予測できない粗雑な計画。ないよりあったほうがましという程度で実施設計を認めることはできない。将来にわたってすべてダメという立場ではない。今年度設計をカットし、市民の理解が求められず、投資に見合う効果がないと判断した時に2階部分を中止することを求める」と計画を凍結する修正案を提案。27日の本会議でも同様の提案を行いました。
 委員会採決では岡崎洋一郎(新風クラブ)、公明党(久保昭一、尾崎武志)、安岡保(市民連合)、戸田二郎(自民党)の反対で修正案が否決されました。本会議でも、自民、公明、新風クラブ、市民連合の一部が修正案に反対しました。