2003年4月27日 高知民報


公明党が高架遊歩道に反対?

 高知市議選に立候補している公明党の岡村康良候補は20日、高知市中水道で開いた出陣式で、高知市が25億円の巨費を投じて建設しようとしている「かるぽーと」とはりまや橋を結ぶ高架遊歩道建設について、3月市議会で関連予算を凍結する修正案を否決しておきながら「やめたほうがいいと市長に言ってある」と公明党の態度を完全に偽る演説を行いました。
 岡村氏の演説内容は「(高架遊歩道を)これは私はやめたほうがいいのではないかとはっきり市長に言うております。こういう物に使うお金があれば人間というか生活に密着した予算をもっと厚くすべきだ」というものですが、公明党が3月高知市議会でとった態度とはまったく正反対のものです。
 高架遊歩道の問題が審議された3月24日の高知市議会建設常任委員会で、日本共産党が提案した高架遊歩道の関連予算を凍結する修正案の採決が行われました。修正案には日本共産党、みどりの会、市民連合の一部の委員が賛成しましたが、「公明党が『観光振興などに効果が見込め、執行部も市民の意見を反映させる姿勢を見せている』と反対」(3月25日付『高知新聞』)と報じられているように、公明党の尾崎武志、久保昭一委員は修正案に反対しました。他に修正案に反対したのは岡崎洋一郎(新風ク)、安岡保(市民連合)、戸田二郎(自民)の各委員。
 27日の議会最終日、本会議にも日本共産党は同じ修正案を提案。みどりの会、市民連合の一部などが賛成しましたが、公明党、新風クラブの反対で否決されました。
 一連の動きを見れば公明党が高架遊歩道を積極的に推進してきたことは一目瞭然にもかかわらず、巨額の無駄遣いへの市民の批判が強いことから、これまでの態度をあわててごまかしている様子がうかがえます。
 高架遊歩道が必要という信念があるなら、堂々とその必要性を訴えて信を問えばよいことです。デタラメな演説で有権者をだますことは、選挙を汚す行為であり許されません。