2003年3月30日 高知民報


2月県議会が閉会

競馬への税金投入許されぬ 日本共産党が論陣 公明党が医療改悪凍結に敵対

 2003年度県予算を審議する県議会2月定例会が19日、閉会しました。日本共産党は今議会の最大の焦点になった競馬事業の莫大な赤字の一般財政からの穴埋めについて反対の論陣を張りました(塚地佐智議員の討論の内容は別項)。
 日本共産党県議団は、競馬事業を存続させ一般会計から赤字を穴埋めさせる14年度補正予算などに反対。15年度当初予算には競馬の赤字への支援、重度心身障害者医療費助成の減額などの問題点が含まれているものの、震災対策、産業育成、循環型社会の推進等、総合的に評価すれば賛同できるとして賛成しました。
県立学校授業料を値上げする条例は、教育を受ける権利の保障と県民の暮らしを守る立場から反対。「保健所の位置名称及び所管区域に関する条例等の一部改正」には、保健福祉の県民サービスの低下につながるものであり反対しました。
 
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          公明党の3人だけが反対(着席している議員)


 県議会最終日、自民党が提案した「被用者保険の3割自己負担の実施凍結を求める意見書」が公明党の3人の議員をのぞく賛成多数で可決されました。同意見書への反対討論に公明党の池脇純一議員が立ち、県民の切実な願いである健保3割負担実施凍結に反対しました。
 公明党は12月県議会では同様の意見書に賛成していますが、今回は一転して反対に回りました。強い国民世論の反対に押され自民党でさえ3割負担の凍結を言わざるえない状況にもかかわらず、国民の声に耳を貸さず、健康破壊に加担する公明党の突出した異様な姿が県民の目の前にさらされました。
 議場では決議案を提案した自民党に中沢潤二議員が、「選挙のパフォーマンスはいかん」と毒づく姿もありました。
 意見書には日本共産党の米田稔議員が賛成討論に立ちました。自己負担増が、必要な受診を抑制し、国民の健康破壊、保険財政の悪化と景気への悪影響を指摘。この意見書は公明党が昨年の12月県議会で賛成した意見書と同一の内容であるにもかかわらず、態度を変えた道理ある理由が国民に説明されていないと公明党の態度を批判しました。