高知県でも2006年から地上デジタルテレビ放送が始まり、2011年には現在のアナログ放送を停止する(本当に止めるかどうかは怪しい)ことになっているため、行政は「テレビが見れなくなったら大変」なので「市町村合併を」「ケーブルテレビの整備を」などと大騒ぎしているが、ちょっとまっていただきたい▼NHKには「全国あまねく放送する義務」があるので、NHKの責任で視聴可能にしなければならず、先回りして心配する必要はない。問題は民放。民放は商売であるから、採算を度外視して僻地に放送することはできない。しかし民放の内容といえば9割は東京のキー局の番組を再送信しているだけであるから、大半は衛星放送で代用でき、山間僻地でも見ることができる。つまり大騒ぎしなくてもテレビはどの地域でも見ることはできる。ただ民放を「無料」で見る時代は終わりを告げるかもしれない▼叱られることを承知で言うと「そんなにテレビが大事か?」と思う。見るに値する番組がどれだけあるのか。中学生がいる我が家ではテレビを見ないようにしてしばらくたつが、依存症のようにテレビの前に座り込んでいた生活習慣の異常性を改めて感じる。テレビを消して実感しているのは、家族の会話の増加、時間の余裕、子供に「勉強しろ」「風呂に入れ」と小言を言わなくて済むようになってきたこと。成績も少しあがって(?)いるような気がする▼日本中のテレビを消すことができたら、社会の病理現象のかなりの部分が良い方向にむかうのではという気がする。「テレビを消そう」という国民運動を展開したいくらいである。みなさんのお宅でもテレビを消してみることをおすすめします。
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