創価学会が池田大作・名誉会長の「写真展」を地元局の番組枠を買い取り放送したことを紹介したが、録画できず見逃してしまったので、インターネットで探すと学会の公式ページから、同展を見ることができた▼仕事柄写真のことは多少はわかるつもりだが、池田氏には悪いが、すごくヘボな写真が目につく。プロが撮ったような斬新な構図の写真も数枚あるが、明らかに異質なヘタクソの典型「日の丸写真」、水平線や地平線が傾いた不安定なものも多い。ホテルのベランダや、車から素人が適当に撮ったような写真がかなりあるのは驚いた▼「自然との対話」というわりには観光地の写真が多く「対話」になってないし、すべての写真に説明とも詩ともつかない短文がついているのだが、これがまた説教くさい▼が、多くの学会員はこれをマジで「素晴らしい芸術」と思いこんでいるフシがある。池田氏は長編小説を書き、作曲もするスーパーマンで、キング牧師やガンジーと肩を並べる大思想家なのだから、写真くらい撮れて当たり前なのだ。学会内部用ビデオならいいのだろうが、あんな写真を公開されてしまっては、池田氏も気の毒というものである。「王様の耳はロバの耳」とは誰も言えない(言わない)のだろう。写真の裏側に池田氏の悲哀を見た気がした。(2003年9月14日)
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